鳰のような形をした僕の迂回路

My detour/diversion like a (little) grebe.

天気の子を観た。天気の子を観ろ。

以下所感。ネタバレ含む。

 


映画『天気の子』予報

 

  • ボーイミーツガールの類型をド直球でやりつつ、しかし一般的に望まれる正しい終わり方を完全に無視して振り切っていく傍若無人な感じにやっぱりどこか新海らしさがにじみ出ていて最高。社会のいわば常識を壊して犠牲にした上で、でもこの世界ってはじめから狂ってるんだよね、とそれを肯定して生きていく姿勢が最高に愛おしいんだよな。これを少年少女たちの視聴と興行が期待される夏休みアニメでぶちかまして一切言い訳せずに開き直るのやってて絶対めっちゃ気持ちいいでしょ。
  • エンタメとしての完成度は『君の名は。』に劣るんだと思う。でも個人的に『君の名は。』の出てくる要素全部が物語に回収されて収まるところに収まる感じが逆に引っかかっていたので、この荒削り感が愛おしいんだよな。
  • 東京の汚いところの描写とか警察に追われる状況は、これまでの新海作品に出てこなかった部分だと思う。面白いのは、ネカフェに泊まったり東京の怪しい街に囚われることを、穂高たちはことさらネガティブに感じていなさそうな点。これは、穂高たちが当初雨が降り続くことを(須賀の義母の雨に対する台詞と相反して)ことさらネガティブに捉えていないことにもつながっている。この大人たちとの断絶が、世界を犠牲にする決断の正しさの根拠になっている。
  • 過去作よりも内省が弱まっており、キャラクターと世界との外的なインタラクションが物語の原動力になっているように思う。これは、穂高と陽菜以外のキャラクターの存在感が増している(夏美の就活シーン、須賀と娘の関係が印象深い)ことにつながっている。過去作と異なり、群像劇を志向しているように思える。東京の汚いところの描写とともに、新海の新しい展開や挑戦の意思が見て取れた。
  • 神的なものによる物語解決の説得力は、『君の名は。』と同様に弱く感じる。この部分はどこかに見落としたヒントがあるかもしれないので、次回視聴時に確認したい。
  • 君の名は。はぼくを救わなかったが、天気の子はぼくを救ってくれた。ありがとう。

京都アニメーションのこと

 ぼくにとって京都アニメーションとそこに属する人たちは、こう書くのもおこがましいのだが、ともに芸術と文化を高めて世界を豊かにしようとしている同胞のような存在だった。ぼくは彼らの作品にふれるたび、こころを救われ、創作の刺激を与えられてきた。彼らがこんなに面白いものを作っている、ぼくも面白いものを作りたいと素直に思えた。彼らとは会ったことも話したこともないのに、ぼくにとってはとても近しい人たちだったのだと思う。

 芸術だとか文化のことを抜きにしても、人々がこれほど理不尽に傷つけられるのはあまりにやるせない。今回の出来事を思うと、胸が締め付けられるように苦しい。ほぼ無関係な人間であるぼくでさえこうなのだから、被害に遭った人たちとその周りの人たちの苦しみは察するにあまりある。

 同じように芸術と文化を愛する者として、ぼくは彼らの作品上の達成を、できるだけたくさん発見して、血肉にし、周りの人たちに伝えたいと思う。ぼくは、せめて自分の同胞たちの意志と情熱だけでも守りたいと思う。これはぼくの祈りだ。この気持ちは絶対に忘れたくないので、こうしてめったに更新しないブログへ書き残すことにする。

雨月物語SF『雨は満ち月降り落つる夜』@文学フリマ東京 2019/5/6

2019/5/6の文学フリマ東京(ス-40)にて頒布予定の雨月物語SF合同誌『雨は満ち月降り落ちる夜』に短編小説を寄稿しました。

 

www.sasaboushi.net

 

雨月物語』の二次創作SF合同誌なのですが、『雨月物語』を知らなくても楽しめる短編集に仕上がっていますので、SF・幻想・怪異などのワードに興味のある方は即買いです!ぼくは「菊花の約」をベースに、温泉旅館で『雨月物語』の二次創作を書こうとしている人物を語り手とした可能世界ナラトロジー時空飛び地幼なじみ貸切露天風呂義兄弟廃城跡SFを書きましたのでよろしくお願いします!

リズと青い鳥のこと

リズと青い鳥の感想を箇条書きで記しておきます。

liz-bluebird.com

  • 最高の一言に尽きる
  • まず演出の密度が濃過ぎて付いていけない。1/10倍速で見せてくれ
  • 劇伴、音響が最高。冒頭のぎこちない音の断片(聲の形を彷彿とさせる)と、少女たちの靴音が混ざり合う感じ、始まる前のふわついた雰囲気、演奏前のステージでチューニングが始まるあの感じ。そこから傘木希美がやってきて徐々に音楽が紡がれていく、果てしない高揚感
  • 鎧塚みぞれが登場してから傘木希美と2人で部室に入るまでに丸々5分間は費やしており、この時点で画面は情報の洪水めいている。必ず傘木希美の後を付いていこうとする鎧塚みぞれと、間違いなくそれを知っていて言葉少なに歩く傘木。急に階段の手すりから笑顔をのぞかせる傘木と、それを眩しそうに、驚いたように見やる鎧塚みぞれ。踊り場に出た鎧塚は階段の上を振り仰ぐが、カメラは階段を斜めに撮る(視点の主である鎧塚の不安が垣間見える)ばかりで傘木の足を画面の端にかろうじて捉えるのみ、階段の上は陽光が充ちて明るく、その光の中へ弾むように歩き出す傘木(この瞬間の傘木は間違いなく”鳥”だった)をやはり眩しそうに眺める鎧塚みぞれ。部室の鍵を差し込む鎧塚は一拍おいてから鍵を開ける、鍵を開けることに億劫なように、ともすればこのままドアの前で日が暮れるまで佇んでいたいと思わせるほど長い”一拍”ののち、開かれた部室に傘木は踊るようにくるりと回転しながら入っていく。これまで何度も繰り返されてきただろう二人の朝の情景、その日常に埋没して見えないはずの決定的な一回性が、ここでは痛ましいまでの緻密さで描き出されている。それがいずれ夢に回顧されるだけの幻となることが運命付けられていることを、この日常は、痛切に物語っているのだ。
  • 二人で絵本を眺めながら、傘木に寄りかかろうとする鎧塚みぞれの髪が傘木の肩に触れるか触れないかのあわい、不意に立ち上がる傘木。お前は絶対にそのことをわかっていて、それでギリギリのところでたまらず立ち上がったんだろう? オレにはわかる。傘木、お前はこの時、鎧塚に踏み込まれることがなぜだか無性に怖くてたまらなかったんだろう? オレにはわかるんだよ、傘木。
  • 時折挿入させる抽象的な水彩、鎧塚みぞれの心象風景。
  • 鎧塚みぞれの、不安を感じた時に髪に触れる仕草。傘木希美の、気まずい時に後ろに組んだ手を遊ばせてしまう仕草。鎧塚みぞれの、気まずい時に手元の作業をなんとなく止めずに続けてしまう仕草。すべてが胸に刺さる。そうだ、この映画には確かに、鎧塚みぞれと傘木希美の"匂い"と"体温"がある‬。オレはその瞬間北宇治高校の周りを満たす空気になって、彼女たちの匂いと体温を、確かにこの身のうちに内包していたのだ。オレはいま、自らのうちから失われてしまった彼女たちの体温を、こうして探し続けている…。
  • フグの水槽に撒き餌する鎧塚みぞれ。フグには毒がある。俺にはわかるんだよ、鎧塚。
  • 対人関係において比類なく正しい人間のように描かれていた傘木が、音大を受けるという鎧塚みぞれに対してのみ垣間見せる焦りと嫉妬。この映画のプロット上のキー描写だ。
  • 自分を青い鳥に見立てて言う「青い鳥は、会いたくなったらまたリズの所に帰ってくればいいんだよ」「でも、ハッピーエンドじゃん?」の傲慢さなんだよ。鎧塚との間に横たわる感情の不均等さによってアイデンティティを補う自分の醜悪さを自覚しながらもその精神的依存から抜け出せない傘木の自意識。
  • それにしても、一度部活から離れた傘木が練習を重ねてオーディションを突破したという事実だけで涙が出てしまう。この映画が始まる前から、傘木は鎧塚を必死に追いかけてきたのだ。しかもそのこと自体を一切説明せずに、過去を省みるシーンもなく、現在の描写だけで見事に描き切っている(特に剣崎の涙が傘木の努力を遡及的に裏付けた)。精確無比な描写のバランス感覚。こうして、傘木を追いかける鎧塚という構図から、鎧塚を追いかける傘木という裏の構図が徐々に浮き彫りにされていく。
  • 鎧塚が剣崎をプールに誘ったエピソードは、傘木へのあこがれを昇華して鎧塚が少しずつ成長していることを示しているし、剣崎はかわいい。
  • 自分が傘木に対して抱いていた感情と、傘木が自分に対して抱いていた感情が対称だったことに気付いた鎧塚の心象風景はオレンジと青が渾然となっていた。これは明らかに童話の結末の中においてリズ(オレンジ)と青い鳥が離れていても結ばれている:jointことを象徴していて、鎧塚がたどり着いた”答え”を明確に示している。
  • 鎧塚みぞれが羽ばたいた第三楽章。究極の劇伴。この映画を劇場で観なければならない最大の理由。
  • 自分との出会いが嬉しかったと告げられ「ゴメン、よく覚えてない」という傘木。しかし理科室を後にする傘木が思うのは、自分が鎧塚を誘った日の克明な記憶だ。そうだ、傘木は理科室で意図して嘘をついた。そしてこの嘘は鎧塚への依存から脱却する意思であり、青い鳥を羽ばたかせたいという意思なのだ。そしてなにより、傘木にとっても鎧塚との出会いが特別でかけがえのないものだったということが示されるこの回想(そもそもこの映画におけるカメラは基本的に傍観者に徹しており回想シーンは特別な位置を占めている)は、この映画を観る者に与えられた救済なのだ。
  • 「みぞれのオーボエが好き」こそが傘木の内で鎧塚を囲っていた鳥かごを開けた鍵に他ならない。こんなに簡単に開けられたんじゃん、と吹き出して笑う傘木。歪だが対称的だった依存関係からの脱却。
  • この映画の結末、一見して鎧塚と傘木はお互い決別:disjointしたように見える。傘木に気持を伝えた鎧塚の言葉の中に「希美のフルートが好き」という言葉はなかった。鎧塚に伝えた傘木の気持は「みぞれのオーボエが好き」だけだった。この非対称が決別のように思え、確かにその後傘木は受験勉強を始める。しかし、これはぼくが思うに決別ではない。二人は自然な形に収束し、結合:jointしたのである。互いが互いに依存することをやめ、互いの気持を確かめあい、互いの道を歩み始めたということだ。それでも同じコンクール、高校最後のコンクールを目指す二人の道は随所で交差している。交差する道を、時おり同じペースで歩くことができる。それは全面的に許されている。この映画の結末で家路につく二人の歩みはことに感情を揺さぶるシークエンスだ。これは、この映画の冒頭で傘木がリズと青い鳥に対して提案したハッピーエンドの形にほかならないではないか。お互いに違う世界を目指し、違う世界を生きつつも、つかの間同じ道、同じ時間を共有すること。それは人間一般二人が苦楽を共にし、共に長く生きていくということに他ならない。二人は自然な形に収束し、こうして人生のパートナーとして結合:jointしたのである。

 

(ここから二回目視聴時感想)

  • 自分を青い鳥に見立てて言う「青い鳥は、会いたくなったらまたリズの所に帰ってくればいいんだよ」「でも、ハッピーエンドじゃん?」の傲慢さなんだよ。鎧塚との間に横たわる感情の不均等さによってアイデンティティを補う自分の醜悪さを自覚しながらもその精神的依存から抜け出せない傘木の自意識。それが理科室での「あたし、みぞれが思うような人間じゃないよ」に繋がっている。
  • 先生に音大を勧められたと鎧塚に告げられたときから、自分が青い鳥ではなくリズなのだということに決定的に気づいてしまった傘木は……プールに「わたしも友達誘っていい」という鎧塚に対する一瞬の表情の痛々しさがたまらないんだ……
  • 終盤前まで二人のボタンのかけ違い感がそこはかとなく示され続けるこの恐るべきバランス感覚。ここが完璧に表現されているからこそ、理科室の後の二人の、ようやく互いに向き合うことができたときのカタルシスが生まれる。
  • 例のオーボエソロでカメラのピントがずらされるのは傘木の涙による。
  • 鎧塚に自分との出会いが嬉しかったと告げられ、「ごめん、それよく覚えてないんだよ」という傘木。しかし理科室を後にする傘木が思うのは、自分が鎧塚を誘った日の克明な記憶だ。そうだ、傘木は理科室で意図して嘘をついている。そしてこの嘘は鎧塚への依存から脱却する意思の表れであり、青い鳥を羽ばたかせたいという意思なのだ。そしてなにより、傘木にとっても鎧塚との出会いが特別でかけがえのないものだったということが示されるこの回想は、この映画を観る者に与えられた祝福なのだ。おそるべき幸福感がこのシークエンスのあと味となってぼくの胸の中でアイスクリームのように溶けていく……
  • 「みぞれのオーボエが好き」こそが傘木の内で鎧塚を囲っていた鳥かごを開けた鍵に他ならない。こんなに簡単に開けられたんじゃん、と吹き出して笑う傘木。歪だが対称的だった依存関係からの恒久的な脱却。ここで傘木は鎧塚の才能に対する嫉妬心を、自分の自意識の醜さをさらけ出したのだ。そしておそらくここで鎧塚ははじめて傘木が何を欲しがっていたのかを知ることになったのだろうとも思う。
  • つかず離れずの二羽の鳥。
  • 「あたし、みぞれのオーボエを完璧に支えるから。もう少しだけ待ってて」は、理科室での三回目の「ありがとう」の猶予の続き。「わたしも、オーボエ続ける」この会話は二人の未来を示唆しているように思えてならない——joint

『おやすみ警報』ふかふか団地

第二十五回文学フリマ東京にて入手。4人の作者による短篇4本の合同誌です。以下、おのおの感想を書きます。

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 (表紙がキュート)

 

「Good Morning Glory」伝右川伝右

子供のころの一時期だけ会ってそれきりの友だちの記憶というのはけっこう後々まで印象に残っていて思い起こす都度みずみずしい憧憬を伴うんだけど本作にはそういう一夏の思い出のキラキラ感がしっかり表現されていると思うし、そこに人間が出来たやさしいおばあちゃんが出てくるもんだから心が温まらないわけがないんだよなあ。祖母:孫娘の関係性に脆弱性があることに気付かされてしまった。

 

The Queen Is Dead」尾瀬みさき

去年の『ニュータウン』に寄稿されていた短篇もそうだったけど、作者が書く主人公とヒロインの掛け合いがめっちゃ好きなんですよね。で本作のヒロインの設定はぼくの脆弱性を完全に突いてきていてぐおお……とかくああ……とか変な声でうめきながら読んだ。自意識過剰系の語りはむかし佐藤友哉とかを好んで読みまくってたのでスッと読めた。結末にかけては「ん?」なんだけどまあ「ん?」な部分も含めて好きです。

 

「ペーパードライバー短編集」さんらいと

「乱脈な気孔」が好きかな。ビール飲みながら読んでいたせいかもしれないけど所々でくすっと笑わせに来る。こういう読者にとっては日常的なことを大仰な語りで語ることでコミカルな印象を出してるんだと思うんだけど成功していると思う。とはいえ、その大仰な語りが鼻につかないというとそんなこともなかった。

 

「夢のとなり」愛宕

これが一番好き。設定とプロットを丁寧に織り込んでいって結末できちんと高ぶらせてくる。というかぼくは丸岡さんに完全に感情移入していて丸岡さんの気持に完全にシンクロしてしまって最後は普通に泣いた。いやぼくは声優にあまり興味がないので、そういう表面的なシンクロではなくて、もっとね、根っこの部分でシンクロさせられてしまったってワケ。欠点を上げるとしたら冒頭で設定を陳列しているところが退屈だった点か。とはいえこれは痛切な救済の物語でありオレたちの新しいアンセムだ。

Planckキーボードのキーレイアウトの話 その2

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最近、Planckキーボードのレイアウトを変えて大変しっくり来たので記録。

両手の小指の付け根でレイヤー切り替えを行う形。右下のキーは、右矢印キーとレイヤー切り替えキーを同居(tap/hold)。


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 * | Tab  |   Q  |   W  |   E  |   R  |   T  |   Y  |   U  |   I  |   O  |   P  |  -   |                                                                                                                        
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 * | LCtrl|   A  |   S  |   D  |   F  |   G  |   H  |   J  |   K  |   L  |   ;  |  "   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------|------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * | Shift|   Z  |   X  |   C  |   V  |   B  |   N  |   M  |   ,  |   .  |   /  | Up   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * | Raise| Ctrl | Alt  |  GUI | eisu |Space |Enter | kana | GUI  | Left | Down |Lw/Rgt|                                                                                                                        
 * `-----------------------------------------------------------------------------------'                                                                                                                        
 */
[_MAC] = {
  {KC_TAB,   KC_Q,    KC_W,    KC_E,    KC_R,    KC_T,   KC_Y,   KC_U,    KC_I,    KC_O,    KC_P,    KC_MINS},
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  {KC_LSFT,  KC_Z,    KC_X,    KC_C,    KC_V,    KC_B,   KC_N,   KC_M,    KC_COMM, KC_DOT,  KC_SLSH, KC_UP},
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},

/* Raise                                                                                                                                                                                                        
 * ,-----------------------------------------------------------------------------------.                                                                                                                        
 * | Esc  |   1  |   2  |   3  |   4  |   5  |   6  |   7  |   8  |   9  |   0  |  =   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+-------------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      |  F1  |  F2  |  F3  |  F4  |  (   |   )  |  F7  |  F8  |  F9  |   ~  |  ¥   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------|------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      |      |      |      |      |  [   |   ]  |      |      |      |      |      |                                                                                                                        
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 * |      | Del  |      |      |      | Bksp | Bksp |      |      |      |      |Right |                                                                                                                        
 * `-----------------------------------------------------------------------------------'                                                                                                                        
 */
[_RIS] = {
  {KC_ESC,  KC_1,    KC_2,    KC_3,    KC_4,    KC_5,    KC_6,    KC_7,    KC_8,    KC_9,    KC_0,      KC_EQL},
  {_______, KC_F1,   KC_F2,   KC_F3,   KC_F4,   S(KC_9), S(KC_0), KC_F7,   KC_F8,   KC_F9,   S(KC_GRV), KC_BSLS},
  {_______, _______, _______, _______, _______, KC_LBRC, KC_RBRC, _______, _______, _______, _______,   _______},
  {_______, KC_DEL,  _______, _______, _______, KC_BSPC, KC_BSPC, _______, _______, _______, _______,   KC_RGHT}
},

/* Lower                                                                                                                                                                                                        
 * ,-----------------------------------------------------------------------------------.                                                                                                                        
 * |      |  !   |  @   |  #   |  $   |  %   |  ^   |  &   |  *   |      |  UP  |  +   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+-------------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      | HOME |      | DEL  | RGHT |      | BKSP | Enter|      |      |   `  |  |   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------|------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      |      |      |      | PGDN | LEFT | DOWN |      |      |      |      |      |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      |      |      |      |      |      |      |      |      |      |      |      |                                                                                                                        
 * `-----------------------------------------------------------------------------------'                                                                                                                        
 */
[_LWR] = {
  {_______, S(KC_1), S(KC_2), S(KC_3), S(KC_4), S(KC_5), S(KC_6), S(KC_7), S(KC_8), _______, KC_UP,   S(KC_EQL)},
  {_______, KC_HOME, _______, KC_DEL,  KC_RGHT, _______, KC_BSPC, KC_ENT,  _______, _______, KC_GRV,  S(KC_BSLS)},
  {_______, _______, _______, _______, KC_PGDN, KC_LEFT, KC_DOWN, _______, _______, _______, _______, _______},
  {_______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______}
},

Planckキーボードのレイヤー切り替えとかな/英数切り替え設定

f:id:CydonianBanana:20170415163642j:plain

Planckキーボードにおいてレイヤー切り替えキー(Raise/ Lower)は非常に押下頻度の大きいキーであり、できれば親指で押下できるエリアに配置したいものである。ところがMacの日本語キーボードにおけるかな/英数切り替え方法(スペースキーの両脇のかな/英数キーによる切り替え)に慣れ親しんだものにとって、Raise/ Lowerの位置にこそかな/英数キーを配置したいと思うのが人情である。

そこで、QMKファームウェアの”Momentary Switch with tap toggle”機能を使ってこのジレンマに終止符を打ったというのが本記事の趣旨である。

つまり、

LT(layer, kc)

を割り当てたキーをタップするとkcが入力され、長押しするとlayerに切り替わるので、Raise/ Lowerキーとかな/英数キーを2つのキーに割り当てることができる。

長押しと判定されるまでの時間は、デフォルトでは200(ms)に設定されている。ぼくの場合この設定は長すぎで、Raise+qと押下してqが入力されるといったことが頻発したので、

qmk_firmware-master/tmk_core/common/action_tapping.h

にて

/* period of tapping(ms) */
#ifndef TAPPING_TERM
/* #define TAPPING_TERM    200 */
#define TAPPING_TERM    75
#endif

としたらぼくにはちょうどよかった。

最後に、現在のWindowsマシン用のキー設定は以下の通り。なお、Windowsマシンではkeyhacにて、変換/無変換キーにIME切り替え機能を付与している。その他、左CtrlをemacsキーバインドのC-に、右Ctrlを普通のコントロールキーに設定している。

define _WIN 0
define _LWR 1
define _RIS 2

// Macro name shortcuts                                                                                                                                                                                         
#define WIN M(_WIN)
#define LWR M(_LWR)
#define RIS M(_RIS)

// Fillers to make layering more clear                                                                                                                                                                          
#define _______ KC_TRNS
#define XXXXXXX KC_NO

const uint16_t PROGMEM keymaps[][MATRIX_ROWS][MATRIX_COLS] = {

/* WIN                                                                                                                                                                                                          
 * ,-----------------------------------------------------------------------------------.                                                                                                                        
 * | Tab  |   Q  |   W  |   E  |   R  |   T  |   Y  |   U  |   I  |   O  |   P  |  -   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+-------------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * | lCtrl|   A  |   S  |   D  |   F  |   G  |   H  |   J  |   K  |   L  |   ;  |  "   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------|------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * | Shift|   Z  |   X  |   C  |   V  |   B  |   N  |   M  |   ,  |   .  |   /  | Up   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * | Esc  | GUI  | Alt  | rCtrl|Raise |Space |Enter |Lower | rCtrl| Left | Down |Right |                                                                                                                        
 * `-----------------------------------------------------------------------------------'                                                                                                                        
 */
[_WIN] = {
  {KC_TAB,  KC_Q,    KC_W,    KC_E,    KC_R,    KC_T,    KC_Y,    KC_U,    KC_I,    KC_O,    KC_P,    KC_MINS},
  {KC_LCTL, KC_A,    KC_S,    KC_D,    KC_F,    KC_G,    KC_H,    KC_J,    KC_K,    KC_L,    KC_SCLN, KC_QUOT},
  {KC_LSFT, KC_Z,    KC_X,    KC_C,    KC_V,    KC_B,    KC_N,    KC_M,    KC_COMM, KC_DOT,  KC_SLSH, KC_UP},
  {KC_ESC, KC_LGUI, KC_LALT, KC_RCTL, LT(RIS,KC_MHEN), KC_SPC, KC_ENT, LT(LWR,KC_HENK), KC_RCTL, KC_LEFT, KC_DOWN, KC_RGHT}
},

/* Raise                                                                                                                                                                                                        
 * ,-----------------------------------------------------------------------------------.                                                                                                                        
 * |   `  |   1  |   2  |   3  |   4  |   5  |   6  |   7  |   8  |   9  |   0  |  =   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+-------------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      |      |      | rClic| lClic|  (   |   )  |      |      |   {  |   }  |  ¥   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------|------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      |  F1  |  F2  |  F3  |  F4  |  F5  |  F6  |  F7  |  F8  |  F9  |  F10 | mUp  |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |  Del |      |      |      |      | Bksp | Bksp |      |      | mLft | mDwn | mRgt |                                                                                                                        
 * `-----------------------------------------------------------------------------------'                                                                                                                        
 */
[_RIS] = {
  {KC_GRV,  KC_1,    KC_2,    KC_3,    KC_4,      KC_5,    KC_6,    KC_7,    KC_8,    KC_9,       KC_0,       KC_EQL},
  {_______, _______, _______, KC_MS_BTN2,KC_MS_BTN1, S(KC_9), S(KC_0), _______, _______, KC_LBRC, KC_RBRC,    KC_BSLS},
  {_______, KC_F1,   KC_F2,   KC_F3,   KC_F4,     KC_F5,   KC_F6,   KC_F7,   KC_F8,   KC_F9,      KC_F10,     KC_MS_UP},
  {KC_DEL,  _______, _______, _______, _______,   KC_BSPC, KC_BSPC, _______, _______, KC_MS_LEFT, KC_MS_DOWN, KC_MS_RIGHT}
},

/* Lower                                                                                                                                                                                                        
 * ,-----------------------------------------------------------------------------------.                                                                                                                        
 * |   ~  |   !  |   @  |   #  |   $  |   %  |   ^  |   &  |   *  |      |  UP  |  +   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+-------------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      |      |      | DEL  | RGHT |  (   |   )  |      |      |   {  |   }  |  |   |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------|------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |      |      |      |      |      | LEFT | DOWN |  F7  |  F8  |  F9  |  F10 | Vol+ |                                                                                                                        
 * |------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------|                                                                                                                        
 * |  Del |      |      |      |      | Bksp | Bksp |      |      | Mute | Vol- | Next |                                                                                                                        
 * `-----------------------------------------------------------------------------------'                                                                                                                        
 */
[_LWR] = {
  {S(KC_GRV), S(KC_1), S(KC_2), S(KC_3), S(KC_4), S(KC_5), S(KC_6), S(KC_7), S(KC_8), _______,    KC_UP,    S(KC_EQL)},
  {_______,   _______, _______, KC_DEL , KC_RGHT, S(KC_9), S(KC_0), _______, _______, S(KC_LBRC), S(KC_RBRC), KC_PIPE},
  {_______,   _______, _______, _______, _______, KC_LEFT, KC_DOWN, KC_F7,   KC_F8,   KC_F9,      KC_F10,     KC_VOLU},
  {KC_DEL,    _______, _______, _______, _______, KC_BSPC, KC_BSPC, _______, _______, KC_MUTE,    KC_VOLD,    KC_MNXT}
},